令和3年度 第1学期終業式 式辞
第1学期終業式 式辞
令和3年度も3分の1が過ぎ、本日、第1学期終業式を迎えることになりました。 まず、先ほど、賞状伝達が行われましたが、部活動で多くの仲間が活躍し、結果を残してくれました。よく頑張ってくれました。 一方で、新型コロナウイルス感染症の感染は、東京都と沖縄県で緊急事態宣言が出ている状況で、感染拡大が心配なところです。皆さんも、不要不急の外出は避け、マスクの着用や手指消毒など感染予防に努めてください。 ところで、コロナ禍の中での1学期でしたが、その中で明るい話題としては、大リーグエンゼルスの大谷翔平選手の活躍がありました。二刀流やホームランの量産など大活躍でした。 その大谷選手に関する記事を見つけましたので、紹介したいと思います。 ある新聞のインタビューで二刀流について聞かれた大谷選手は、「自分の強みを発揮できるというか…。個人にとってプラスになることは、チームにとってプラスになることなのかなと」、「できると思っているのでやっている。やらなければいけないとは感じていない」と語っています。 大谷選手は、「自分の強みを発揮できる。」と話しています。「強み」について、経営学者として有名なドラッカーは、「何事かを成し遂げられるのは、強みによってである。弱みによって何かを行うことはできない。」と言っています。強み、長所を生かす、伸ばすことが大切です。皆さんは、自分の強み、長所はどこにあるのか、把握できていますか。自分自身を見つめ直して、自分の強みを理解し、それを伸ばすように努めてください。 また、大谷選手は、「できると思っているのでやっている。」と話しています。これは、ポジティブ・シンキング、前向きな思考です。 たとえば、テストで「このテストはあと5分で終わります。」と指示があったとします。このとき、「まだ5分ある。」と受け止めるか「もう5分しかない。」と受け止めるかで5分間の使い方は変わってくると思います。 「まだ5分ある」と思えばまだできていない問題を必死に解こうと思うでしょう。「もう5分しかない」と受け止めると新しい問題にチャレンジしようという意欲もなくなってしまいます。 1学期の成績を受け取ったときに、成績の良くない科目があった場合、「この科目、苦手だな。」と思うと勉強しようという気持ちになりません。しかし、「この科目が良ければ全体の成績が上がるだろう。」と思うと、もっと勉強しようという意欲が出てきます。 「強み」を生かすこと。ポジティブに、前向きに考えること。この2つのことを意識して、明日から始まる夏期休業を過ごしてほしいと思います。 特に3年生にとっては、「夢を現実(かたち)に」するにする大切な夏休みです。悔いを残さないように精一杯取り組んでください。 梅雨が明け、本格的な夏の季節になりました。熱中症に十分気を付け、事故や怪我なく、元気に第2学期始業式が迎えられることを願います。新型コロナウイルス感染症の感染予防にも努めてください。そして、9月には、一回り大きく成長した皆さんに会えるのを楽しみにしています。
校長 八重 幸史