3学期終業式 式辞

 皆さん、おはようございます。
 この1週間で、ずいぶん季節が進み、春めいてきました。
今年は、桜の開花も例年よりも早いようで、まもなく、奈良県においても桜の開花が発表されることと思います。3学期の始業式では、桜の木が開花に向けて準備をしているという話をしましたが、校門前の桜もちらほらと咲き始めています。来週にはきれいな花を咲かせてくれることでしょう。
皆さんはどうですか。学年のまとめの時期としての3学期、新しい学年に向けての準備としての3学期を過ごすことができましたか。十分ではないと考えている人は、明日からの春期休業の期間を有効に使って、次の学年への準備ををしっかりとしてください。

 ところで、3月1日に本校の第56回卒業証書授与式を開催しました。その式の中で3年生の代表が読んでくれました「答辞」の中に、在校生へのメッセージがありました。教室にも掲示してもらっていると思いますが、その一部を読んでみたいと思います。

  今日、この式には残念ながら参列してもらえませんでしたが、在校生のみなさんに贈りたい言葉があります。
  『水滴石を穿(うが)つ』
  小さなことでも継続することで大きな結果を生み出すという意味です。毎週月曜日の英単語テスト、各授業の小テスト、一見小さなことですが、努力し続けることで、本番の大きな成果につながります。しかし、小さな努力はその成果がなかなか目に見えないため、時々不安な気持ちになると思います。そんな時は、一人で悩まず、周りの人をたくさん頼ってください。そして、決してあきらめることなく、小さな努力をし続けてください。

 卒業生が紹介してくれました『水滴石を穿(うが)つ』は、雨垂れのような小さな水の一滴でも絶えず落ちると、固い石にでも穴をあけるように、小さなことでもコツコツと継続し続けることが大きな結果を生み出すということわざです。
 本校の英単語テストや小テストに向けて、少しずつでも学習を続けることの大切さを皆さんに伝えてくれました。
 同じような意味で『継続は力なり』という言葉もよく聞くと思います。人間は、弱いものですから、毎日、続けることは苦手ですが、それを強い意志をもって継続してほしいと思います。家庭での学習時間を毎日30分増やすだけでも1週間では3時間以上学習時間が増えることになります。30分であれば、工夫で毎日、時間をつくることができると思います。新しい学年に向けて、何か、新しい取組を始めてみましょう。それを毎日、継続すれば、きっと大きな財産になることでしょう。さぁ、今日から新しいことを始めていきましょう。

 4月から始まる令和3年度が、皆さんや生駒高校にとって素晴らしい1年になることを願っています。4月8日の1学期始業式で、皆さんの元気な姿を見られるのを楽しみにしています。