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学校長からのメッセージ

 

奈良県立生駒高等学校長からのメッセージ

Message from Principal of Ikoma Senior High School


第1学期終業式式辞より

 令和元年度の1学期もいよいよ終わろうとしています。壮行式のとおり、部活動や個人で多くの仲間が活躍し、大きな成果を挙げてくれました。よく頑張ってくれました。残念ながら賞状受賞や次なる大会への出場を逃した人も皆よく頑張ってくれました。皆さん全員の健闘を称えたいと思います。そして、大きな事故や怪我もなく、元気で1学期を終えようとしていることを何より嬉しく思います。

 1学期間、皆さん目標を持ってスタートできましたか。学校生活は充実していましたか。悔いのない高校生活を送れましたか。終業式を機に振り返ってみてください。明日から夏期休業に入ります。進学講座等がありますが、比較的自由に使える時間が増えます。自分の意志の強さや「生駒プレミアム」が問われる時であり、過ごし方・取り組み方で大きく差がつく期間となります。具体的な目標を立て有意義な夏休みにしてください。自ら考え、主体的に行動できるかの真価が問われる時です。

 ニュース等で知っていることと思いますが、富山県生まれの八村塁選手がアメリカプロバスケットボール、NBAのドラフト会議でワシントン・ウィザーズに1巡目で指名されました。1巡目の指名というのは、世界最高峰のリーグでたった30人しか選ばれないそうです。今後の八村選手の活躍に大いに期待したいと思います。幼少期は野球少年で、イチロー選手に憧れていたそうです。中学校ではどのクラブにも入らずにいたところ、友達からバスケットボール部に勧誘されて渋々入部しました。八村選手の夢の始まりは、中学時代のコーチから「君は将来NBAに行くんだ。」と励まされたのがきっかけだったそうです。そして、中学・高校と数々の全国優勝に貢献し、大活躍することになります。日本の高校を卒業して、アメリカの大学に進学し、現在の彼があります。つまり、友人やコーチとの出会いこそが彼の運命を大きく左右したことになります。運命の人との出会いもとても大切なことですし、失敗を恐れずに新しいことや未知のものに挑戦するというチャレンジ精神は、それにも増して重要なことだと思います。明治維新前の1860年に咸臨丸に乗って大変な苦労をしてアメリカを目指した勝海舟や福沢諭吉など、未知の領域に挑んだ偉大な先人たちがいたからこそ、これほどまでに日本は発展し、繁栄へと繋がりました。夏期休業中、皆さん全員が本校のシンボルである樫の木の精神を発揮し、中途で諦めることなく何事にも全力で取り組み、それぞれの夢の実現に少しでも近付いてくれることを願います。

 最後に、話は変わりますが、6月23日に沖縄で戦没者追悼式が行われました。安倍総理大臣や玉城知事のスピーチにマスコミの注目が集まっていましたが、私は、山内さんという小学校6年生の女子生徒が、手元の原稿を一度も見ずに暗唱して読んだ詩がとても印象に残りました。その詩の一部を紹介します。 「本当の幸せ」 お金持ちになることや/有名になることが/幸せではない/家族と友達と笑い合える毎日こそが/本当の幸せだ/未来に夢を持つことこそが/最高の幸せだ/生きているから笑い合える/生きているから未来がある  令和時代/明日への希望を願う新しい時代が始まった/この幸せをいつまでも

 

校長 森 田  茂