2019年1月 三学期始業式
【第3学期 始業式式辞より抜粋】
おはようございます。そして新年明けましておめでとうございます。
平成31年(2019年)がスタートしました。冬期休業中、大きな事故や怪我、病気等もなく、元気な顔を見られて今日を迎えることができたことを何よりも嬉しく思います。新年の抱負を胸に皆さん輝いていますか。どんな1年にしようと考えていますか。
今年の4月1日に新しい元号が発表され、4月30日で平成が終わり、5月1日から新しい元号に変わります。時代が大きく変わろうとする時代の節目節目には、いつの時代も元気な若者が活躍し、その時をリードしました。元号のニックネームを見ても「明治ハイカラ」「大正ロマン」「昭和モダン」といったように若者が文化を築き、時代を引っ張っていきました。ご存じの通り、明治維新がまさにそうでした。時代の変化に敏感で適応力があり、スピード感のある君たち若者が大いに活躍する時です。元号が変わり、時代が変わろうとしている今年、そしてこれからをどのように生きていくかが問われます。
「どう生きるか」ということで、昨年度ベストセラーになった「漫画 君たちはどう生きるか」という本を読んだ人も多いと思います。1937年(昭和12年)に初版が出されました。戦前の本が今、これほどまでに注目され、累計200万部を超えるベストセラーとなるのはどうしてなのでしょう。一生懸命に悩みながら、真面目に正しい生き方について考えるコペル君。考えるヒントを与えてくれるのが若い叔父さんです。コペル君と一緒に悩み、自分で考えることの大切さを教え、生きる力を身に付けさせようとします。昨年4月から小学校で道徳が教科化され、今年の4月からは中学校でも道徳が教科化されます。皆さんは、小学生や中学生の案内役、コペル君の叔父さんとなるような生き方をしていますか。手本となる生き方を見せていますか。「君たちはどう生きるか」の本から「大人はどう生きているか」が問われているように感じます。胸を張って恥ずかしくない生き方をしなければいけないと思います。
皆さん一人一人の大いなる成長と活躍を期待しています。生駒高校にとって、そして皆さんにとって良い年になることを願い、式辞とします。
校長 森 田 茂