校長からのメッセージ 2018.6
奈良県立生駒高等学校長からのメッセージ
Message from Principal of Ikoma Senior High School
ようこそ、生駒高校のホームページへ
奈良県立生駒高等学校のホームページをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
【修学旅行事前指導(結団式) 挨拶より】
いよいよ九州・長崎五島列島への修学旅行です。農山漁村生活体験・文化体験・民泊など、数々の企画が盛り込まれています。
担任をしていたクラスの同窓会で高校時代の1番の思い出を尋ねると、真っ先に出てくるのが修学旅行、続いて文化祭、クラブ活動です。
どうしてそれほど強く印象に残っているのか、恐らく日々の学校生活では経験できない深い内容がぎっしり詰まっている、凝縮されているからではないでしょうか。私も約40年前の高校の修学旅行は今でもよく覚えていますし、同じ部屋だった級友とは今でも交流があります。友人たちと寝食を共にし、お互いに理解を深め合い、教室では得ることの出来ない、様々な体験を共有することによって友人たちとの相互理解を深めてください。
「しおり」も出来上がり、準備も整えていただきました。楽しい修学旅行にするためには、集団行動であることを自覚し、決められたルールをきちんと守る、先生方や班長の指示をしっかり守るということが何よりも大切です。みんなが決められたルールを守ることで一層楽しく思い出深い修学旅行になると思います。
昔から「かわいい子には旅をさせよ。」という諺があります。昔の旅はとても辛いもので、子供は甘やかさずに、辛い旅に出し、苦い経験をさせることで世の中の厳しさに触れさせ、社会で生き抜く忍耐力を身に付けるための良い教育になるということでした。それを物語る島根県松江市にある高校の修学旅行の記録によると、明治26年、今から125年程前に実施された修学旅行では10日間で全行程500kmのほとんどを徒歩で移動した、そうです。今の修学旅行はどうでしょうか。新幹線、大型バス・ジェットフォイル・高級ホテルといったように旅行は豊かさと楽しさの象徴です。旅行は、辛いものから楽しく快適なものへと変化しました。変わっていないのは、ただ1つ旅行を通して仲間の大切さ、友情を知る。より一層大きな人間に成長して欲しいという周りの願いと期待です.
「旅することによって、賢い者はますます賢くなり、愚かな者はますます愚かになる。」と言った哲学者がいましたが、修学旅行を終えて君たちが一層大きく、賢くなっていることを期待します。
最後に修学旅行に行けるという事に感謝の気持ちを忘れないでください。旅行には、たくさんの費用がかかります。保護者の方への感謝。添乗員さん、民泊やホテルの人、ガイドさん、運転手さんなど、色々な意味でお世話になります。一言お礼の言葉を掛ければお互いに気持ちがいいものです。
皆さんの修学旅行が楽しく実り多い、一生涯の思い出となるようなものにするために学年主任の乾井先生をはじめ2年の先生方全員で連日遅くまで準備を進めていただきました。
修学旅行中は、皆が協力して楽しく実り多い、思い出深い修学旅行になることを願います。
校長 森 田 茂