校長からのメッセージ 2018.4
奈良県立生駒高等学校長からのメッセージ
Message from Principal of Ikoma Senior High School
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奈良県立生駒高等学校のホームページをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
【始業式 式辞より】
いよいよ平成30年度が始まります。
2年生は、中堅学年として新入生の見本となるべく、学業や部活動、学校行事など、一生懸命に取り組まなければならないことがたくさんあります。「一生懸命真面目に頑張ることが格好いい。」を実践し、中だるみではなく、充実の1年にしてください。
3年生は、いよいよ最高学年です。進路実現・高校卒業の年です。今年度が皆さんにとってとても大切な年度になることは間違いありません。「最後の最後まで決してあきらめない。へこたれない。」校章・校歌にある樫の木の精神で、「生駒」の伝統を受け継ぎ、高校生活の集大成をしてください。
明日の入学式では、320名の新入生を迎え、いよいよ全校生がそろって新年度がスタートします。新しい教室で新しい先生・友達との生活が始まります。期待と不安の中での4月は、我々教員にとりましても1年で最も緊張し、身の引き締まる思いのする瞬間です。皆さんも、1日も早く新しい環境に慣れ、落ち着いて学習活動に取り組んでください。玄関に掲げられている、先月(3月)の言葉を、目にしたと思います。図書委員の皆さんの仲間が、毎月良い言葉を選んでくれます。夏目漱石の言葉「あなたが今まく種は、やがてあなたの未来となって現れる。」が先月の言葉です。
将来こうなりたい、こうなればいいな、といった夢や願望は誰もが持つものです。たとえば、国公立大学に合格する、インターハイに出場する、英語検定で2級に合格するといったように。ただ、望むだけで今それに向けた具体的な行動をとっていないと、夢を叶えることはできません。
勉強や練習に一生懸命に取り組むといった実際の行動に移さなければ夢で終わります。将来、見事な花を咲かせたいと思うなら、今、良い種を蒔かなければなりません。種を蒔く前には土を耕す必要もあるし、蒔いた後には水をやったり、雑草を抜いたり、虫や鳥・風雨から守りつつ、肥料をあげたりして、その時を待たなければなりません。こつこつと一生懸命に育てることが必要です。種を蒔くことによって、いつどんな花を咲かせてくれるのか、期待も膨らみます。また、自分の努力だけでなく、太陽の光や空気といった先生方、保護者、地域の支えもなくてはならないものです。明るい未来のために、将来の自分のために、努力を続けながら自分を大切にして生きていく事が大切です。
新年度のスタートにあたり、大切にしてほしいものがあります。前年度3学期の終業式で平昌オリンピックの話で団体パシュートやカーリングといった団体のメダル獲得のチーム力・団結力の大切さについて話し、団結力・仲の良さで金メダルを目指そうと訴えました。相手を受け入れ、認めあえる人間になってください。大切にしてほしい3つです。「明日に備える。」「自分を大切にする。」「仲間を大切にする。」
カーリングで、もう一つ気付いたことは、地元北見市のパレードに1万2千人もの人が押し寄せました。「感動をありがとう。」と書かれた横断幕が多く見られました。人は、若者の頑張る姿に感動を受け、元気づけられます。「笑顔をありがとう。」という横断幕もありました。笑顔を振りまける人は、周りの人々を幸せな気持ちにし、癒やし効果があるのかもしれません。
新年度が、皆さんにとって充実した良い年度になることを願い、式辞とします。
校長 森 田 茂