【集団編成について】
○クラス編成:生活年齢を基礎とした編成をおこなう。
○学習グループ編成:入学選考で得られた情報をもとに発達課題別の基礎グループ(Ⅰ~Ⅲ)をつくる。
「生活」「合科・職業家庭」
・発達課題別の基礎グループをもとに、障害特性、生活年齢、社会性・対人関係面、学習面などの要因を総合的に捉え、学習に適した人数で編成をおこなう。
「美術」「音楽」「体育」
・「生活」「合科・職業家庭」のグループを基本とし、必要に応じてそれらを統合して編成をおこなう。
「しごと」
・生徒の希望を考慮し、学年の枠を越えた縦割りのグループ編制をおこなう。
1年生の1学期に各しごと班を見学・体験し、担任、保護者と確認しながら班を決定して、2学期より所属する。原則、3年間同じ班で取り組むが、必要に応じて班変更もおこなう。
 
【教科の指導及び教科等を合わせた指導について】
~卒業後(生活・仕事・余暇など)を見据えて~
・個々の障害特性や発達課題、教育歴などを踏まえた指導をおこなう。
・今まで培ってきた力や強みを活かし、総合的・応用的・実践的な指導をおこなう。
・高校生らしい教材や学習内容を用いた体験的な取り組みをおこなう。
・地域社会の資源を活かした取り組みや新しい体験を通して世界を広げる。
・つけたい力や評価の観点を明らかにし、学習計画を立てて指導をおこなう。
・授業全体を評価し、必要な改善を図り、質の高い授業を目指す。
 
【特別活動等、総合的な学習の時間について】
○クラスを中心とした取り組み
「日常生活の指導」学校生活全般を通して基本的生活習慣に関する指導、健康安全に関する指導、決まりやルールに関する指導、あいさつや言葉遣いなどの交際や社会に関する指導、家庭と連携した学習指導、進路に関する指導などをおこなう。
「ホームルーム」クラスでの係・当番・自治的な活動、学校行事や生徒会に関する活動に取り組む。学期ごとの「ロングホームルーム」では、仲間づくりを目的とし校外学習や調理実習など興味関心に基づく余暇活動を学級・学年ごとに計画して取り組む。
「総合的な学習の時間」「特別活動」「道徳」に関する取り組みについては、クラスをベースとして学校生活全般あるいは設定された時間の中でおこなう。
 
○学年を中心とした取り組み
「総合的な学習の時間」 学年集団を基礎にした単元の学習として「地域学習」「進路学習」など学年の目標やテーマに沿って計画し、ホームルームや授業とも連携しながら学習に取り組む。
【1年】 
・高等部の学校生活に慣れ、学年集団としての仲間意識、参画意識をもつ。 高校生としての自覚をもち、挨拶をしたり、決まりを守ったりするなど基本的な態度を身につける。
・地域の人々と交わり、普段と違った環境で自分の力を発揮する経験を積む。「地域学習」
・卒業後の生活について考える機会をもち、進路についてのイメージをもつ。「進路学習」
【2年】 
・先輩としての自覚をもち、学校生活の諸活動に主体的・積極的に取り組む。場や状況に応じた態度や行動がとれるようになり、充実した学校生活を送る。
・地域の人々とのつながりを深め、社会性を高めながら、自信をつけていく。「地域学習」
・実習などの体験を通して、進路について具体的に考える。「進路学習」
【3年】 
・高等部最高学年の自覚をもち、自分の課題に向き合い、努力する態度をもつ。集団や社会の一員としての自覚と責任感をもち、自らの力を積極的に発揮しようとする。
・地域社会へ貢献する意識を高め、自分に誇りをもちながら、社会人としての自覚をもつ。「地域学習」
・実習などの体験を通して、自分と社会についてのかかわりや将来の生き方について考え、主体的に進路を選択することができる。「進路学習」