奈良県立高等養護学校  校長 小嶋 一祥

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 本校は奈良盆地の中央部に位置し、昭和51年4月に開校致しました。電車などの公共交通機関を使って一人で通学できる中軽度の知的障害のある生徒を対象とした高等部のみの特別支援学校です。今年度は1年生9クラス69名を迎え、2年生9クラス71名、3年8クラス60名の計200名でスタートしました。


 本校は、1年生は全員が高等養護学校本校で学習し、2年生からは県内複数の高等学校に設置した分教室及び本校で学習をする教育課程を編成しています。

 高等養護学校の分教室は、高等学校段階における障害のある生徒と障害のない生徒が共に学ぶインクルーシブ教育システムの構築を進めるとともに、職業等に関する高等学校の専門性を生かして高等養護学校の教育を更に充実させることを目指し、平成28年4月に県立高円高等学校、県立山辺高等学校、県立二階堂高等学校に設置されました。それぞれに設置校の特色に応じたコースを設定し、今年で8年目を迎えています。今年度より、コース設置高校とコースの数を3校5コースから山辺高校を除く2校3コースに再編して学習しています。なお、本校にも1つのコースを設置しています。

 本校は、生徒一人一人が社会の中で、それぞれ役割を持ち、自分らしく生きていく「社会自立」をめざして、キャリア教育に力を注いでいきます。入学年度で自分の特性に向き合い、2年次から自分に合ったコースで学び、種々の実習を経て進路実現という社会への扉を開いていきます。今後も個々のニーズに合ったキャリア教育を推進するべく取り組みを続けていきたいと考えています。

 【教育目標】
 ・自主的・自律的な生活習慣を養い、自己肯定感を高め社会への適応力を身に付ける。
 ・社会参加・自立をめざし、必要な能力や態度を育てる。

 【運営方針】
 ・障害理解を深め、教員の専門性の向上に努める。
 ・社会自立と社会参加に向けたキャリア教育を推進し、生徒の実態に応じた教育課程づくりに取り組む。
 ・学校と家庭、地域との連携を図り、協働しながら地域にある学校づくりを進める。

 今年も、本校の校訓「みんなで力いっぱいがんばろう」のもと、これまで積み重ねてきた本校の教育実践をさらに充実・発展させることができるよう、教職員一丸となって丁寧に教育活動を進めてまいります。そして、さまざまな体験からの学びを自信につなげ、活気と笑顔あふれる学校づくりに取り組んでまいります。