今年度の人権講演会はオンラインで行われ、原田小鈴さんから広島・長崎両方の原爆による二重被爆者である祖父の故・山口 彊(つとむ)さんの被爆体験や核廃絶を訴え続けた平和活動について、オンライン紙芝居や様々な映像資料を通して詳しくお話ししていただきました。山口さんは原爆症に苦しみながらも、みずからの被爆体験を語る活動を93歳で亡くなる最後の最後まで行い続け、ニューヨークの国連本部でも核兵器廃絶を訴えられました。被爆した方々の平均年齢が80歳を超え、被爆体験を直接聞くことができる機会が少なくなる中、2度も原爆による大変な被害にあいながら、いまだに多く語られていない二重被爆者の方々の体験について、お孫さんである原田さんから直接お話が聞けたことは大変貴重な経験となりました。