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学校長写真

平成29年4月
奈良県立畝傍高等学校
学校長 浅田 重義 

 本校のホームページをご覧いただきありがとうございます。
   本校は、明治29年、奈良県尋常中学校畝傍分校として開校され、昨年創立120年を迎えた、歴史と伝統のある高等学校であり、「至誠 至善 堅忍 力行」の校訓の下、各界に有為の人材を多数輩出してきました。卒業生や地域の方からも畝高(うねこう)として親しまれています。
また、昭和8年完成の本館は、平成24年、文化庁により登録有形文化財に登録され、昭和初期を代表する歴史的建造物で、教職員はじめ生徒は、日々重厚な学舎を大切にしています。
平成26年度より文部科学省からスーパーグローバルハイスクール(SGH)の指定を受け、世界を舞台に活躍できる創造的で活力のある生徒の育成を本校教育の一つの大きな柱とし、歴史と伝統を受け継ぎつつ新たな一歩を踏み出しています。

 さて、4月11日の入学式には、全日制課程400名、定時制課程21名を迎え、本年度がスタートしました。入学式では、三つの話をしました。      
一つ目は、「高い志と大きい夢を持ち、その実現にチャレンジしてほしいこと」です。
自分の将来をしっかり見つめ、高い志と大きな夢の実現に向け、計画し、実行してほしいと思います。常にチャレンジする姿勢をもってほしいと思います。
二つ目は、「出会いを大切にしてほしいということ」です。
新たな友や先輩と出会いました。部活動や学校行事を通して、共にスポーツや芸術に熱中するとともに、人生や悩みを語りあえる、かけがえのない友を得てほしいと思います。誰もが、勉強のこと、部活動のこと、人間関係のことなど、壁にぶつかり、悩み、もがくこともあります。そんなときこそ、お互い支え合って、困難なハードルを乗り越えてほしいと思います。

三つ目は、校訓の「至誠、至善、堅忍、力行」についてです。
校訓の意味として、「至誠・至善とは、心の誠実さ、人としての善良さを、何物にもまして大切にしようとすること。また、堅忍・力行とは、目標が達成されることを信じて、粘り強く努力し続けること。」と解釈されます。時代を超えて今もなお脈々と受け継がれ、本校卒業生の心の糧となっているもので、在校生においても日々の学校生活の拠り所としてほしいと思います。

 本校は、今年度121年目を迎え、SGHの取組など、新たな歴史を刻み始めています。「進化する伝統」の具現化に今後とも皆様のご支援、ご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。

 

 

平成29年度全日制課程入学式校長式辞

                                   平成29年4月11日

                                    校長 浅田重義 

Good morning, everyone.

Welcome to Unebi senior high school.

I am principal of Unebi senior high school.

My name is SHIGEYOSHI ASADA.

I really want to say thank you very much for joining us today.  Today is a special day for our school, because we have the opening ceremony.

This school has been one of Super Global High Schools of the Ministry of Education for three years.

I believe that this Super Global High School program will be helpful for our students after graduating from high school, going into university and entering society.

Now I will make a speech for you in Japanese.

 校庭の銀杏も一斉に芽吹き、その生命力の力強さが感じられる今日の佳き日、育友会から「齋藤様、大谷様」、高校第二十二回卒業生代表の「土谷様」を始め、多数のご来賓並びに、保護者各位のご臨席を賜り、平成二十九年度奈良県立畝傍高等学校入学式を挙行できますことは、私どもにとりまして、この上ない喜びです。心から厚く御礼申し上げます。

 ただ今、入学を許可いたしました四百名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。
 本校は、明治二十九年に設置され、昨年度、創立百二十周年の節目を迎えた、歴史と伝統のある高等学校であり、三万八千余名の卒業生が、社会の各方面で顕著な活躍をされています。また、文部科学省の指定を受け、スーパーグローバルハイスクールとして四年目を迎え、「使命感・実行力をもつリーダーの育成」を目指し、取り組んでいるところです。
 このような本校にあこがれ、厳しい入学試験を見事突破し、本日の入学式に臨まれた新入生の皆さんは、喜びとともに、期待と不安でいっぱいであろうと思います。今日のこの感激をよき出発点として、一人一人が充実した高校生活を築いてくれるよう期待する次第です。
 また、皆さんがこの日を迎えることができたのは、皆さんの努力とともに、ご家族による物心両面での支援があったからです。自分を支えてくれている方々への感謝の気持ちを常に持ち続けてほしいと思います。

 さて、入学に当たり、皆さんに三つのことをお話ししたいと思います。
 一つ目は、「高い志と大きな夢を持ちその実現に向けチャレンジしてほしいということ」です。昨年はイギリスのEU離脱、アメリカの大統領選挙など、マスコミの予測結果とは異なる結果に驚きの連続でした。今も国際情勢がリアルタイムで目まぐるしく変化しています。
 一方、私たちの身近な生活に目を向けると、「AI人工知能」「IoT、モノのインターネット化」が進歩し、われわれの社会に大きな影響をもたらしています。今まで人がやっていた仕事がこの技術を使ってロボットや人工知能にとって代わられることもあります。皆さんには、このように変化の激しい社会を力強く生き抜く力を身に付けるために、高校時代に何事に対しても臆することなくチャレンジしてほしいと思います。

 二つ目は、「出会いを大切にしてほしいということ」です。
 皆さんは、今日、新たな友と出会いました。高校時代は生涯にわたるよき友を得る絶好の機会です。部活動や学校行事を通して、共にスポーツや芸術に熱中するとともに、人生や悩みを語りあえる、かけがえのない友を得てほしいと思います。誰もが、勉強のこと、部活動のこと、人間関係のことなど、壁にぶつかり、悩み、もがくこともあるでしょう。そんなときこそ、お互い支え合って、困難なハードルを乗り越えてほしいと思います。そして、「元気なあいさつ笑顔いっぱいの学校」を共に創っていきましょう。

 三つ目は、校訓の「至誠、至善、堅忍、力行」についてです。
 この校訓は、明治三十九年五月五日、学校創立十周年の記念式典で当時の校長から宣言されたものです。校訓の意味として、「至誠至善とは、心の誠実さ、人としての善良さを、何物にもまして大切にしようとすること。また、堅忍力行とは、目標が達成されることを信じて、粘り強く努力し続けること。」と私は解釈しています。
 この校訓は、時代を超えて今もなお脈々と受け継がれ、本校卒業生の心の糧となっているもので、在校生においても日々の学校生活の拠り所としてほしいと思います。

 終わりになりましたが、保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。この機会に、一言お願いを申し上げます。
 人生の中でも多感な高校時代は、一定、親から自立し、さまざまなことで心のゆれ幅が大きくなる時期であります。お子様に関わって、何か心配ごとなどおありのときは、遠慮せずに担任教員などにご相談ください。皆様方と学校が緊密に連携することで、お子様の健やかな成長が図れるものと考えています。いずれにせよ、「畝傍高校に入学して良かった。」と言っていただけるよう、教職員一同、全力で指導に当たる覚悟でございます。
 保護者の皆様方には、本校教育の推進に対しまして、一層のご理解ご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げまして式辞といたします。

    

 

平成29年度「進学資料~未来への指針~」巻頭言から

                                   平成29年6月7日

                                    校長 浅田重義

                   解けない問題はレモン

 「いったい私はあの檸檬が好きだ。レモンエロウの絵具をチューブから搾り出して固めたようなあの単純な色も、それからあの丈の詰まった紡錘形の恰好も。結局私はそれを一つだけ買うことにした。それからの私はどこへどう歩いたのだろう。私は長い間街を歩いていた。」梶井基次郎の小説「檸檬」の一節です。
 高村光太郎の、死の床に伏した妻にささげた詩集「智恵子抄」のなかでは、レモンが清冽な印象をもって登場します。
 そんなにもあなたはレモンを待つてゐた
 かなしく白くあかるい死の床で
 わたしの手からとつた一つのレモンを
 あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ
 トパアズいろの香気が立つ
 その数滴の天のものなるレモンの汁は
 ぱつとあなたの意識を正常にした

 さて、皆さんは「レモン」から何を思い浮かべるでしょうか。私はその香りに、清々しさやこころを落ち着かせるパワーを感じます。「解けない問題はレモン」というキャッチコピーは、大学入試センター試験直前に開催した激励会で、受験生に送った私からのエールです。皆さんは、その謎かけの意味するところはわかりますよね。

 本冊子には、平成29年度大学入試の総括などの他、資料編としてこれまで集積した大変貴重なデータが掲載されています。今春の大学入試結果としては、現浪合わして国公立大学合格者数が191人(そのうち現役130人)となり、若干減少しました。それでも、注目されたのは、東京大学への現役合格をはじめ、京都大学・大阪大学・神戸大学への合格者合計が昨年度より12名増となりました。
 後輩の皆さんのために、大学受験を振り返って書いてくれた33人の先輩からのメッセージは、皆さんにとってさまざまに役立つ情報が満載です。是非、本冊子の「受験をふりかえって」を一読してほしいと思います。どこかに自分にぴったり当てはまるアドバイスと出会えるはずです。
 皆さんには、この冊子を最大限活用し、実行可能な計画を立て、チャレンジし、自らの道を自らの意志で切り拓いてほしいと願っています。

 

 

第1学期終業式から

                                   平成29年7月20日

                                    校長 浅田重義

                    葉っぱのフレディ    

1学期が終わりました。梅雨が明け、セミの大合唱です。3年生で、部活を引退し、来るべき自分の夢に向かって動き出した生徒も多いと思います。2年生は、部活など中心となって1年生とともにがんばっていることと思います。全国大会、近畿大会がこれからという生徒には活躍を期待しています。

(「葉っぱのフレディ」朗読)

 さて、これは、「葉っぱのフレディ」という絵本です。一枚の葉っぱが生まれ、大地に還るまでを通じて、命のあり方を描いた絵本です。
 一昨日、医師として「生涯現役」で通され、著作や講演など幅広く活動してこられた聖路加国際病院(せいるかこくさいびょういん)名誉院長の日野原重明(ひのはらしげあき)さんが、105歳で死去されました。日野原さんは「葉っぱのフレディ」がミュージカルとして舞台化された際に、企画・原案を担当されました。
 日野原さんは、患者参加の医療や医療改革に向けての提言、終末医療の普及や、「生活習慣病」という言葉を提言するなど、医学・看護教育の刷新に尽力したことで知られる人物です。

日野原さんが残したいくつかの言葉を紹介します。
 

①人間にとって最も大切なのは、
 命の長さだと思っている人は多い。

しかし、私が出会った人を振り返ってみて、
その人の命が素晴らしい命だと
思える人においては、

ごく少数の例外はあるにせよ、
 命の長さはあまり問題ではない。

②人生には
無駄というものはないもの。

しかし、後にならないと、
その意味がわからないということが
たくさんあるのです。

つらいことでも苦しいことでも、
「体験」したことは、
間違いなくその人の強みになります。

③人生とは
未知の自分に挑戦することだよ。

日野原さんのメッセージに触れ、「生きること」について皆さんひとりひとりが感じ、考える機会としてほしいと思います。

 

第2学期始業式から

                                    平成29年9月1日

                                    校長 浅田重義

                                                    クリティカルシンキング

 昨日のサッカーワールドカップロシア大会最終予選のオーストラリア戦は2-0で勝ちました。若い選手の健闘が光りました。とりわけ、オフサイドラインぎりぎりをねらって飛び出した浅野選手のゴールや、井手口選手の豪快なゴールは本当に見事でした。
若い選手の、自分の夢に向かう意志の強さをとても感じました。

 さて、猛暑が続いた夏、峠を越えました。2学期が始まりました。夏休みに、日頃できないことなどに「Challenge」できましたか。3年生のみなさんは、部活動を引退し、自分の大きな夢の実現に向け、次のステップへの準備をしてきたことと思います。1・2年生のみなさんは、畝高祭への準備や、部活動の公式戦、コンクールのための練習など、活動の中心となって取り組んできたことと思います。
 また、夏期休業期間中の7月29日に実施した「未来創造会議」については、3年生の3グループの英語での発表、ディスカッション、提言や、ポスターセッションでの発表など、これまでの取組の集大成として意義あるものとなりました。

 ところで、今日は我々を取り巻く情報過多社会をいかに生きるかという話をしたいと思います。私は、「意識して認識しようとしないと、認識できないものが身の回りにいっぱいある。」とよく感じます。「意識して見ようとしないと見えないもの」「意識して聴こうとしないと聴けないもの」など。
 それ本当?という習慣、クリティカルシンキングをすることが大切だと思っています。物事や情報を無批判に受け入れるのではなく、多様な角度から検討し、論理的・客観的に理解することが重要だと言うことです。
 つまり、「自分にとっていい情報だけど、その情報の背景にあるものはどうなのか。」例えば、何々大学合格者ナンバーワンという情報。「100人の合格者を出しました。」というとき、その分母はいくらなのかと少し考えてみることなど。

 新潮新書『フェイクニュースの見分け方』という本には、信頼できる情報を見つけるノウハウが記されています。著者のジャーナリストの烏賀陽弘道(うがや・ひろみち)さんは、情報は「事実(ファクト)に基づいているのか。」が重要で、「事実の提示のないオピニオンは無視してよい。」と記しています。 特に「匿名情報は信用しない。」「フォロワー数は信用を保証しない。」「何を書いているかと同時に何を書いていないかに着目すべき。」「ウソではないが本当でもない記事がある。」など。一読してみてください。
明日からの畝高祭、全員で盛り上がって楽しんでほしいと思います。