本年度も育友会の皆さんが生徒昇降口に七夕の短冊飾り用の竹を設置してくださいました。
 七夕の習慣は、奈良時代に中国から伝えられたといいます。江戸時代には、ほかの四つの節句とともに五節句の一つとして、公的行事として扱われました。この時に、芸事の上達を願って、短冊に願い事を書いて結ぶ習慣が広まり、それが今に至っているようです。この風習は日本独自のもので、発祥地である中国、同じように七夕が伝わった台湾や韓国、ベトナムなどにはありません。外来の文化を受け入れ、それを独自に吸収・加工してきた、日本ならではの伝統的な行事として定着しています。
 育友会の皆さんの粋な計らいにより、こうして伝統文化に触れる機会を与えていただきました。早速下校する際に、この笹飾りに願い事を書いて結ぶ人がたくさんいました。願いは叶うに越したことはありませんが、叶ってしまえば、叶うのを待つ楽しみがなくなります。待つことの楽しみや、叶えるための努力もまた、「願い」の持つ大きな力なのかもしれません。

 本校では、こういった多くの人が様々な文化に触れることのできる機会があります。日本の伝統的な文化も海外の文化も、それぞれの良いところを大事にしてもらいたいと思います。

 

願いをこめて笹にくくりつけます。叶うといいですね。

生徒会役員と七夕飾り

生徒の皆さんがたくさんの願い事を書いてくれました。