奈良県放送教育研究協議会の研究大会が、天理市内の櫟本幼稚園、山の辺小学校、北中学校、添上高校を会場に開催されました。

本日は、『「生きる力」を育み、「深い学び」の実現に向けた放送・メディア教育を創造しよう』をテーマに、

天理市内の各校で公開授業と研究実践交流会が行われました。

高等学校では、今年度より新学習指導要領がスタートし、「令和の日本型学校教育」における「子どもの学び」の姿として、

“個別最適な学び”“協働的な学び”“主体的・対話的で深い学び”“ICTを活用した学び”の4つが示されています。

こうした学びを実現するために、放送・メディア教育は必要不可欠であり、その果たす役割は今後ますます大きくなってきます。

添上高校では、スポーツサイエンス科3年6組のスポーツⅠと普通科人文探究コース2年1組の国語探究実践で公開授業を行いました。

スポーツサイエンス科は、“トップアスリート”と“体育指導者”の育成を目標とした学科で、

公開授業では、『NHK for School 「はりきり体育ノ介」陸上運動~走り高跳びに挑戦だ~』を題材に、

地域連携している櫟本小学校6年生の皆さんに、本校生徒が走り高跳を指導する中で、

生涯を通してスポーツの推進並びに発展に寄与する資質・能力の育成を目指します。

準備体操として“添上高校体育科体操”を小学生と一緒にした後、動画を視聴し、走り高跳びの上手くいくポイントを学習しました。

    

小学生が跳ぶ様子をタブレットで動画撮影し、走り高跳びの上手く行くポイントが実践できているかを一緒に確認します。

振り上げ足を上げるために段ボールをキックさせる班もあり、小学生を指導するための指導案も各班で工夫を凝らして考えました。

    

また、人文探究コースは、令和3年度に開設したコースですが、ICTを活用した反転授業や総合的な英語力の育成により、

これからの予測困難な社会で、自分の進む道を主体的に模索することができる生徒の育成を目指しています。

公開授業では、『NHK for Schoolの「10minボックス 現代文」』を題材に図書案内のPOPを作成する中で

自身の表現を客観的に顧みることで、文章表現力の育成を目指します。

朝読の流れを受け、近代文学作品や作家を紹介するPOPを作成します。

    

何をどう伝えるか? 紹介するために必要な情報は何か? POPを読む側の気持ちになって考えます。

    

公開授業の後に、研究実践交流会も開催され、活発な意見交流が行われました。

    

こうした授業を積み重ねて、より実践的な授業力を高めていきたいと考えています。

公開授業を担当していただいた 安井 亨先生、木村 季美子先生 ご苦労様でした。