学校長挨拶

西和清陵高校のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。

 上牧高校と信貴ヶ丘高校の合併により誕生した本校は、今年度、創立20周年を迎えます。在校生・職員・保護者・卒業生が一体となって新たなページを刻むため邁進しているところです。

さて、社会の様子は、驚くほどのスピードで変化し、平均寿命もどんどん延びています。現在の高校生の平均寿命は100歳を超えるといわれていますから、21世紀を超えて、22世紀のネコ型ロボット「ドラえもん」が誕生する時代まで見届けることになるはずです。おそらく、現在では想像できない世界を体験することでしょう。

近未来では、高校3年生の誕生日を迎えた段階で成人となるため、高校1・2年生の間に成人としての「社会人基礎力」を身につける必要があります。経済産業省が唱える「社会人基礎力」とは、「前に踏み出す力」・「考え抜く力」・「チームで働く力」の3つをさします。

進路実現のためにも、これらの「社会人基礎力」を、部活動や学校行事・学習活動・ボランティア活動等を通して、どのように身につけたかを自覚し、アピール材料としていかなければなりません。

私は、「失敗の数ほど成長できる」という言葉が大好きです。向上心を持ち、目標に向かって努力する中での失敗経験は、成長へとつながります。本校生は、西和清陵高校という場所で、何に、どのように取り組むかを試行錯誤し、そこから得たたくさんの失敗や成功の経験を「社会人基礎力」として卒業後の人生に生かしていくことになります。  

本校の教育活動の中で、これから先の人生や社会のありかたを考える力を身につけるため、キャリアコンサルティング理論を取り入れた新しい視点でのキャリア教育に力をいれる他、金融教育・主権者教育・ライフプランイング教育等も推進します。その他にも高校生の就職や進学において、客観的な学力の証明を行うためにも検定受検・検定対策にも力を入れています。

最後に、コロナ禍で制限されてきた、失われていた教育活動も以前の姿を取り戻そうとしており、「西和清陵高校に入学して本当に良かった。充実した高校生活を過ごして、満足する進路実現が達成できた。」と心から言えるような教育活動をめざしてまいります。

令和5年4月11日

奈良県立西和清陵高等学校

校長 米倉 信岳