4月9日(月)本校体育館にて入学式が挙行されました。

式中「入学許可」では、担任の呼名に新入生が元気な声で「はい」と答えていました。

式後のホームルームで「西和清陵高等学校」での新しい生活がスタートしたことを実感した様子でした。

これから3年間の高校生活が楽しくも有意義なものとなることを祈念しています。

教職員一同、新入生の成長を全力でサポートして参ります。

 

以下、学校長の式辞を掲載します。

 新入生のみなさん、保護者の皆様、ご入学おめでとうございます。また、ご来賓の皆様には、本校の入学式にご参列頂き感謝申し上げます。
 今年は、入学式らしく、桜が咲き誇る季節の中、新入生のみなさんをお迎えすることができました。このことを本の職員・在校生一同、心から喜びを感じ、歓迎の気持ちでいっぱいです。新入生のみなさんは、新しい生活の始まりに「期待」と「不安」が入り交じりながら今日という日を迎えられたのではないでしょうか?
 みなさんの母校となる「西和清陵高校」は「上牧高校」と「信貴ケ丘高校」の合併により誕生しました。昨年度創立20周年を迎え、みなさんは21年目からの新しいページを作っていくことになります。
 西和清陵高校の校訓は「清新・敬愛・力行」です。また「社会人として生きる力」を養うことをスクールミッションとして掲げています。まさに「人生100年時代」を迎えた今、今を生きる生徒の「長寿」を前提に様々なテーマを設定した「キャリア教育」を推進しています。

 具体的には「社会人基礎力の育成」に力を入れています。「社会人基礎力」とは「前に踏み出す力(アクション)」・「考え抜く力(シンキング)」・「チームで働く力(チームワーク)」をさしています。
 この力を育成するために重視すべき事が「何を・どう学び・どう活躍するのか?」の視点です。
みなさんは、この西和清陵高校で、何を学びますか? どのように学びますか? 授業だけでなく、部活動等学びの場はたくさんあります。そして、卒業後どのように活躍しますか? これらのビジョンを持つことがとても大切です。
 以上の考えに基づく「西和清陵高校の学び」は、知識の習得だけではなく、自己発見や社会貢献のためのスキルを身につけることを重視しています。皆さんが西和清陵高校で学ぶことは、将来の人生において大きな役割を果たすでしょう。
 高校生活の始まりにあたり、皆さんが各々の目標を立てることが大切なように「西和清陵高校」にも「学校としての目標=スクールミッション」があります。本日は、そのうちの3つの目標をお伝えします。

 1つ目は「成人としての礼儀と社会生活上でのマナー習得」です。コミュニケーション力の基本として、成人する前に身につけておく能力です。「礼儀」は自分の立場を表し相手との関係を目に見えて表すものです。さらには、相手との関係を良好なものに作り上げていく効果もあるということを理解してください。 また、自分の主義・主張が理解されるためにも必要です。

 2つ目は「生徒の自主的・能動的な活動の推進」です。学校のすべての行事は、生徒自身の手で運営されていくことが望ましく、学校行事の意義はそこにあります。学校行事を成功に導くための活動は、先に話した、礼儀やマナーを基にした「社会人基礎力の育成」に大きな効果があると考えています。 

 そして最後に、3つ目として「検定取得の推進」があります。 本校では「漢検・英検・情報処理検定」などを、校内で受検することができます。検定取得への挑戦は、自己の客観的な能力を示すことができるとともに、目標達成のために計画的に努力し、結果を出す成功体験を味わうことができる貴重なツールです。 

 ここまでいろいろとお話ししましたが、一番大切なのは、新入生の皆さん自身が、ここ「西和清陵高校」での生活と学びを楽しみ充実させることです。新しい友達と出会い、新しいことにチャレンジすることで成長してください。そして、困難に直面したときには、いつでも職員や先輩や友達が支えてくれることを覚えていてください。
 最後になりますが「成人」としてのお子様の成長のためには、保護者の皆様と私たち教職員との良好なパートナーシップが必要不可欠です。本校の教育活動にご理解・ご協力頂けますことを心から願っています。どうぞよろしくお願いします。
それでは、新入生の皆さんの実りある高校生活がスムーズにスタートすることを願い式辞とさせて頂きます。


令和6年4月9日
奈良県立西和清陵高等学校
校 長  米 倉 信 岳