高2 SSHアメリカ研修  (2019.10.20SUN~26SAT)

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第3日目 10月22日

  

  

  

 

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

第3日目

 

 研修3日目の午前中はカスケディア大学でシアトルの製薬会社で日本人研究者として活躍しておられる矢吹先生に講師として来ていただきました。青翔の紹介を英語で行った後、矢吹先生ご自身が携わっておられる抗体医薬品の研究開発について詳しく教えていただきました。昨年生命科学でノーベル賞を受賞された本庶先生の発見など、これまでの抗体研究開発の歴史から最新の抗体医薬開発に関連した内容に至るまで、専門的な内容を私たちに分かりやすく丁寧に解説して下さいました。これまで学んできた化学や生物の知識を使い、全員が熱心に講義を聞き、メモをとっていました。講義には次から次に質問が飛びだし、矢吹先生からも「良い質問ですね。」と何度も声をかけていただきました。その後の休憩時間にも積極的に矢吹先生のところへ質問に行き、それぞれの疑問をたずねていました。

 後半は自分たちの探究研究について英語でプレゼンテーションを行いました。自作のスライドを活用し、原稿を読むのではなく、自分たちの言葉で聞き手のことを考えた発表ができました。研究の内容や、プレゼンテーションの姿勢についても矢吹先生からお褒めの言葉をいただくことができました。

 午後は環境土壌学を研究しておられるカスケディア大学サクラ教授に湿地帯の環境保全に対する土壌の役割について英語での講義を受けました。講義の中で実際の湿地帯の土壌を触らせていただき、においや感触からその特徴や役割を学びました。講義後は実際にカスケディア大学近郊の湿地帯へ移動し、フィールドワークを行いました。その際にはサクラ教授の下で土壌学を学んでいる研究生の皆さんも手伝いに来て下さいました。普通の土壌と湿地帯の比較を行ったり、湿地帯の土壌に含まれる酸素量を測定したり、Peatと呼ばれる腐葉土の状態とMuckというなめらかな粘土質の土壌とを実際に手にとって比較したりしました。最初は湿地帯を恐る恐る歩く姿が多く見られましたが、徐々にその感触を楽しみ、自然の浄化作用に深く関心を示し、積極的に観察するようになりました。湿地帯の豊かな生態系に足を踏み入れ、自然のあるがままの姿を知り、環境保全に対するサイエンスの役割や、自然な土壌を守ることの大切さについて考えることができました。

 

 

 

 

第4日目 10月23日

 

第5日目 10月24日

 

第6日目 10月25日

 

第7日目 10月26日