ロボット研究会は、LEGO社が提供する「LEGO MINDSTORM」用いて挑戦する ワールドロボットオリンピアード(WRO)に向け日々活動しています。2021年度は、プログラミングに関わる内容であれば、WRO以外の活動も広く行いました。

 ロボットのプログラミングやゲームプログラミング、情報オリンピックに向けたプログラミングの演習に興味のある生徒は是非、物理講義室に見学に来てください。     

 ※プログラミング用のPCは、学校でも数台準備していますが、基本的には個人で準備していただくことになります。

 

2022.6.11 ロボット講習会

本校にて、奈良教育大附属中学校 葉山泰三先生をお招きし、WROの講習会を実施しました。

本校生徒を含め、計8校47名の生徒が参加し、WROのロボットをコース上で動かす基本であるプログラミングを学びました。
コース上の青色や黄色のシートの色を、ロボットにつけたカラーセンサーによって正しく読み取り、ロボットの動きを制御するプログラムを組むことを中心に説明いただきました。


講習後半には、生徒達が考えたプログラミングをロボットに読み込ませ、コース上を走行させる試走会が実施されました。

生徒達は8月に実施されるWRO奈良県予選会に向けて、試行錯誤しながら、プログラミングに取り組んでいました。

 

2020年度の活動

東京大学一般入試合格者 輩出

本校のロボット研究会を引退した3年生が、上記大学に合格しました。

在学時の主な活動内容・実績

・WROに向けたロボットの作成やプログラミング

  WRO2018 ミドル部門 全国大会出場

  WRO2019 エキスパート部門 WRO奈良予選出場

・SSHコースでの探究活動

先輩からのメッセージ

 昨年東大の推薦入試に合格された先輩とは違い、私は一般入試で合格したため、少し事情が違います。一般入試では高校時代の活動が評価されるということは基本的にないので、ロボット研究会での活動が直接的に役立ったかというと、そんなことはありません。

ロボット研究会での活動で鍛えられたことといえば、数学的な考え方、論理的思考力でしょうか。数学とプログラミングは似ている部分があります。高校数学で登場する場合分けの考え方は、プログラミングでも使います。具体的な数値ではなく、文字のまま処理していく点も似ています。プログラミング学習をしていたということは、私が数学が得意だった理由の一つかもしれません。

ロボット研究会での活動が大学受験で必ず役に立つとは言い切れませんが、これからのAIの時代、どこかで力を発揮するときが来るはずです。やると決めたからには、是非最後までやり遂げてほしいと思います。頑張ってください。

 

2020年度の活動について

今年度は、コロナ禍もあり例年通りの活動を行うことが出来ませんでした。しかし、そうだったからこそ、WROの活動に固執することなく、『AI班』『ロボット班』『ゲーム開発班』『アプリ開発班』に分かれて、多岐の活動を行うことが出来ました。また、例年とは異なり、文化祭や、SSH発表会などで活動内容を報告する発表活動にも力を入れました。

2019年度の活動

東京大学推薦入試合格者 輩出

本校のロボット研究会を引退した3年生が、本校在学時の実績を元に、上記大学に合格しました。

在学時の主な活動内容・実績

・WROに向けたロボットの作成やプログラミング

  WRO2017 全国大会出場 

  WRO2018 タイ国際大会出場 世界6位

  WRO2019 全国大会出場 最優秀プレゼン賞

・SSHで実施するロボット講習会における講師の補助

・ロボット講習会での経験を学会でポスター発表

先輩からのメッセージ

 東大推薦入試合格に大いに寄与したのはWRO2018世界大会での6位入賞だと思います。しかし、その成功はWRO2015世界大会での失敗があったからこそ実現しました。挫折をエネルギーに変えることができたというのが自分の中では大きかったです。また、ただロボット競技で上手くいっただけでなく、ロボット講習会の講師としての活動を通じて、自分の開発したことを人に伝える能力を身につけてきたこともあげられます。
 ロボット、プログラミングというのは面白い。これは紛れもない事実です。しかし、心の底からそう思えるのは『ロボットが思い通りに動いている時』でしょう。そこに至るまでには、いいアイデアが浮かばない、浮かんだアイデアを上手く具現化できない、プログラムが上手く走らない、動きに再現性がない…。ロボット、プログラム開発の過程にあるものはそんなものばかりです。自分自身の地道な努力によってそれをクリアできるかどうかが、本当の面白さに気が付けるかの大きな分岐点になります。
 ロボット研究会には、それを達成するだけの環境は揃っています。やるかやらないか、環境を活かすか活かせないかは皆さん次第。努力できた者にだけ次の扉が開かれます。是非、頑張ってください。
 
WRO JAPAN 2019 決勝大会 in西宮 8月25日(日)

関西学院大学 西宮上ヶ原キャンパス総合体育館で開催された上記大会に、本校生徒3名が出場しました。

ミドルカテゴリー 高校生の部

今年から本格的にプログラミングを始めた一年生が奈良予選会に続いて健闘しましたが、サプライズに対応するためのプログラムのバグが取り切れず、満点を取ることが出来なかったので優勝を逃しました。

エキスパートカテゴリー 高校生の部

試合前日に機体の調子が悪くなり、夜中まで調整を行ったのですが、一抹の不安を持った状態での本番当日となりました。

サプライズルールは比較的簡単な課題であったため、満点かつタイム勝負で国際大会出場が決まることが考えられたため、満点を取り、かつ早いタイムでゴールすることを求められました。

2回ある競技のうち、1回目は、ラインを読み損ねて暴走してしまったのでリタイア、2日目は満点かつ早いタイムでゴールしたかに思われましたが、移動させたブロックがわずかに指定の枠からはみ出しており、減点となり満点を逃してしまいました。

予想通り、上位3チームは全て満点となり、惜しくも国際大会出場を逃しました。

競技後、作成した機体及びプログラムのプレゼンテーションを行い、プレゼンテーション部門において最優秀賞を受賞しました。

  

  

   

 

WRO JAPAN 2019 奈良予選会 8月3日(土)・4日(日)

帝塚山中学校・高等学校で開催された上記大会に、本校生徒 男子5名が出場しました。

ミドルカテゴリー    高校生の部 優勝 全国大会進出

エキスパートカテゴリー 高校生の部 優勝 全国大会進出

SSHの重点枠事業での連携校との取り組みにより、出場校数が年々増加する中で、重点枠事業の中心校として、しっかりとした成績を残してくれました。

  

 

2018年度の活動

 WRO2018 タイ国際大会 出場

 11月16日(金)~18日(日)に開催された上記大会のレギュラーカテゴリーの高校生部門に参加しました。

参加国50カ国、88チーム中 『6位』に入賞することが出来ました。

応援して下さった保護者、生徒、教員の皆様ありがとうございました。

 

11月15日(金) 移動日

 

早朝に、関西国際空港に集合し、バンコクを経由して、開催地であるチェンマイへ

11月16日(土) 大会前日 調整日

 

朝から夕方まで、機体の調整を行いました。コートの滑りや照明の僅かな違いで、うまく動かないこともあるので、この調整が満点を取るためには非常に重要になってきます。

11月17日(土) 大会初日

 

 

朝に通常のルールに追加される、サプライズルールが発表されました。今年度は、本来空きスペースになるはずの場所に2つのブロックが置かれ、それらを別々の場所へ移動させるというサプライズでした。予想していたサプライズの応用でした。

2時間半の機体の組立(大会当日にバラバラの状態から組み立てなければならない)と最終調整後、試合開始です。

1回目は、サプライズを無視して、通常ルールの満点を目指しましたが、コートの滑り具合の違いで、最後にうまく動かず途中棄権しました。

2回目は、サプライズに対応したプログラムで走らせましたが、バグが取り切れておらず、途中棄権しました。

3回目は、2回目のバグを修正し、ついにサプライズも含めて満点を取る事が出来ました。初日8位となりました。2日目の結果によっては、上位入賞できる望みを残しました。

11月18日(日) 大会2日目

 

 

朝に新しいサプライズルールが発表されました。初日よりも比較的簡単なサプライズルールでした。

1回目からサプライズルールに対応し、満点を取りました。

2回目は、サプライズルールに対応した上で、出来るだけ早くなるようにモーター出力を上げ、タイムを上げました。

高校生部門は、初日、2日目ともに満点を取るチームが7チーム出る激戦で、本校は両日とも満点でしたが、タイム差で『6位』となりました。

大会後は、各国のチームで、Tシャツに名前を書く、自分のチームの機体を紹介し合う、記念撮影する等、交流を行いました。

11月19日(月)・20日(火) 観光日・移動日

チェンマイ市内を観光後、19日の深夜便で帰国し20日早朝に解散しました。

 

 2011年に参加した、RCJ(ロボカップジュニア)の世界大会に続く、久々の世界大会参戦となりました。

この流れが、後輩にも引き継がれていくことを期待しています。