2019.11.15 「医師ってどんな仕事をしてるの?」

東住吉森本病院 循環器内科部長・地域医療連携センター長 の坂上祐司先生に、1年生と医師や看護系をめざす2年生を対象にご講演いただきました。医師になられた動機や経歴を紹介された後、医療現場の実態や最新医療の状況、地域医療の現状、医師として働く環境や制度についても分かりやすく話されました。「医師として大事な資質」には、知識や技術的な能力だけでなく、人の痛みが感じられる事(親切心・いたわる心・ボランティア精神)、人とコミュニケーションをとれる事なども含まれる事を教えていただきました。生徒達に、医療に関わることの大変さと素晴らしさを伝えてくださったと思います。有り難うございました。

             

2019.11.11 「奈良高校を卒業して、役人になってみたら」

環境省福島地方環境事務所に所属の 石丸嵩祐 様に、環境問題の重要性と国家公務員の仕事内容について、ご自身の体験をもとに語っていただきました。石丸様は、地球環境局総務課を振り出しに、二酸化炭素放出削減に関しての法律改正に関わられました。その後、海洋プラスチックに関して、日本近海のマイクロプラスチックの調査を進められた。本年度から、福島地方環境事務所に移り、放射線物質による汚染の対処を行っている。現場に行き、架け橋となるようにしていると話されました。国家公務員となり、個人ではできないような出会いと経験があり、国を支える根幹として環境問題を考え、乗り越えていくことの大切さが伝わってきました。最後に、大変な部分あるが、やっていて楽しいとまとめられました。

2019.11.8 「創薬研究とAI(人工知能)」

近畿大学薬学部創薬科学科 教授 仲西 功 先生に、創薬研究におけるAI活用についてご講演いただきました。

講演の要旨は以下の通りです。

病気はタンパク質である受容体や酵素の異常により発症する場合がある。よって、薬は病気の原因となるタンパク質(受容体や酵素)のはたらきを調整するものである必要がある。その為には、薬の分子の形や分子の性質を考えること、要するに薬を「デザイン」することが重要である。

インフルエンザ治療薬「タミフル」はウイルス自身がもつシアリダーゼという酵素に特異的に結合し、そのはたらきをブロックするように「デザイン」されたものである。つまり、病気を治療するためには、原因タンパク質へ特異的に結合できる「デザイン」された低分子物質を作成すること有効である。そこで、創薬の最新兵器である「AI(人工知能)」の登場である。AIの活用により、タンパク質に結合できる低分子物質の構造の候補探索が自動かつ高速に行えるようになった。しかし、これはまだ候補であり、有効性、毒性、安全性などの障壁を、動物実験や治験を通して超えなければ薬として使用することができない。構想の段階から認可に到るまで、創薬には強い情熱が必要であるが、病気で苦しむ患者さんを助けることができるやりがいの大きな研究である。

また、現在学んでいる物理・化学・生物などの基礎学力をしっかり身につけることの重要性や薬学部4年制(製薬研究者の育成)と6年生(薬剤師を育成)の違いについてもお話していただいた。

さらに、今年度は、仲西先生が薬学を目指した理由や、『人を救いたい』という夢が医学部だけに留まらない事をお話しいただき、講演を締め括った。