3年SSHコースの18名は、7月27日午前9:20、関西国際空港から香港経由でシンガポールのチャンギ国際空港に向かいました。SSHコースの、この時期のシンガポール海外研修は恒例となり、今年で4年目です。

 シンガポールは、マレー半島南端の人口560万の小さな国です。東京都23区、あるいは琵琶湖ぐらいの大きさしかありません。実際、北部に緑地帯があるといえ、国全体が高層ビルで一杯です。小さい国ですが、パワフルなことこの上なく、世界第3位の金融センター、外国為替市場を有しています。天然資源に乏しいので、人材こそ資源だとのポリシーを持ち、教育水準は世界最高クラス。その意味で、私たちが学ばせてもらうことも多いのです。今回の訪問の一部を、写真を使って説明します。

 

7月27日(木) 第1日

 

 

 チャンギ国際空港は世界最大級の国際空港で、東南アジアのハブ空港として機能しています。国際旅客数は日本の成田の倍近くあります。

 空港全体が巨大なアミューズメントパークのような雰囲気です。内は空調が効いていますが、一歩外に出た瞬間に強い日差しとムッとした湿気に、南国に来たことを感じます。気候は赤道直下にあるので熱帯に分類されます。10月から3月が雨季、4月から9月が乾季ですが、日本の四季のようなはっきりした違いはなく、年間を通して26~27℃の安定した気温です。乾季でも午後にはスコールと呼ばれている夕立が降ることが多く、街並みに緑が多いのは水やりをしなくて済むからと思ってしまいます。
 街で目立っている植物はブーゲンビリアで、ピンク・マゼンタ・柴色のものが多くみられ、歩道も花で一杯です。

 

7月28日(金) 第2日

 

 

 


 2日目は、交流校であるVJC(ヴィクトリア・ジュニア・カレッジ)を訪問しました。シンガポールの学校制度を少し述べると、小学校が6年制なのは日本と同じです。次が日本と異なり、小学校の後進むのはセカンダリースクールと呼ばれ、日本の中学校にあたるのですが、4年制です。この後、大学進学を前提にした2年制のジュニア・カレッジに進むか、就職を前提とした3年制のポリテクニックに進むか分かれます。ポリテクニックに進んでも、大学進学が不可能なわけではないのですが、相当上位層に入らなければならないとのことです。ジュニア・カレッジは日本の高2、高3にあたります。本校生が訪問したVJCは、シンガポールでも有数の伝統校です。校庭は緑で一杯です。

 

 

 


 シンガポールの学校は、毎朝短時間の全校集会から始まります。VJCの集会は、午前7:40から始まります。本校生徒代表の北峯さんが、堂々と挨拶をしてくれました。また、訪問校からも歓迎の挨拶をいただきました。

 

 

 

 

 私たち5つの研究グループは、それぞれに合った理科のクラスに入りました。奈良高校で研究してきたことを、英語で精一杯発表しました。何しろ、この日のために1学期は英語の特訓をしてきたんですから。シンガポールの生徒からの質問にも無事対応しました。

 

 


 VJCでは、何人かの生徒達が Buddy として私たちの世話をしてくれました。

7月29日(土) 第3日 

 

 

 


 南洋理工大学の化学研究施設も見せていただきました。ここの化学研究者である千葉俊介准教授に施設の説明をいただきました。毎年、奈高生にご指導いただいています。

 シンガポールは、世界中から優秀な研究者を引っ張ってきているんだなと思いました。

  


 午後はシンガポールがん科学研究所(Cancer Science Institute of Singapore)を訪問しました。ここでは、伊藤喜明先生、三田貴臣先生にお話を伺いました。両先生とも、毎年本校生のご指導をいただいています。

 

 

7月30日(日) 第4日 


 4日目は、New Water Visitor Centre へ行きました。

 シンガポールは、自然の水で自国の水をまかなうことができないので、マレーシアから水を輸入してきました。水の再生利用は国家課題です。現在では、下水を浄化する技術が進んでいて、レストランの水でさえ、その水だということがあるそうです。

 

 


  シンガポール大学(National University of Singapore) に行きました。世界でもトップクラスの研究・指導実績を持っています。シンガポール大学では、数名の大学生に施設などの案内してもらいました。

 

 


 シンガポール観光の時間はほとんどなかったのですが、せめてマリーナベイサンズ(あの3つのビルの屋上に巨大な船のような建物が横たわった複合リゾート施設)を見て、マーライオンを見なければ帰れない、ということになりました。

 

 

7月31日(月) 第5日

 深夜、午前1:20にチャンギ空港を出発。帰国の途につきました。全行程、勉強になることばかりでした。

 帰国後は、理系研究者になる意欲を高め、受験勉強に励みます。