平成30年3月17日(土)、京都大学で行われた、「京都大学サイエンスフェスティバル2017-科学の頭脳戦-」において、奈良県代表として出展した本校化学部が副学長賞(第2位)を受賞しました。

 この企画は、全国13都府県と京都大学が結んでいる高大接続・高大連携に関する協定に基づき、各都府県教育委員会が推薦した代表校による科学分野の研究発表大会であり、各学校で深めてきた探究活動の成果を広く発表することによって、視野を広げる一助とすることを目的としています。

 

研究概要

 発表テーマは、「黄色に染まった電解液の謎~電気分解で生成するCu2Oの生成過程と定量~」です。

 この研究は平成28年3月に卒業した化学部員3名が1年次に始めた研究で、後輩達が引き継ぎ3年間継続して研究を行いました。

 化学の授業時に塩化ナトリウム水溶液の電気分解を行った。その際、銅板を電極として用いると、予想に反して黄褐色の沈殿が生成した。黄褐色の沈殿はCu2Oであることが分かり、化学部では、Cu2Oの生成過程と定量という2つの視点で研究を行ってきた。

 生成過程については、電解液を寒天で固め、イオンの移動速度を遅くする工夫をし、観察することによって解明することが出来た。また、解明したCu₂Oの生成過程において、京都大学大学院理学研究科 北川 教授の協力でX線解析を行った結果、生成過程が正しいことを証明することができた。

 昨年度までは生成したCu2Oを過マンガン酸カリウム水溶液を用いて直接定量を行っていたが、ベルトラン法とよばれるCu2Oを定量する方法があると知り、今年度はより正確なCu2Oの生成率を調べることを目的として研究を行った。

 Cu2Oの定量は電圧と塩化ナトリウム水溶液のモル濃度を変化させ、Cu2Oの生成率との関係を調べることができた。