講演:北海道命名150年を記念して

                                                                                講師:人権教育部 長岡伸好先生

 
 11月22日(木)図書室にて、北海道命名150年を記念して、名付け親の松浦武四郎の6回に及ぶ蝦夷地探検について、またアイヌ民族とのかかわりを分かりやすく詳細に、長岡先生からお話を聞かせていただきました。(参加者 40名)

 彼は、北海道の綿密な地形図や生態図を作成しただけでなく、現地でアイヌの人々との交流を深め、劣悪な状況下に置かれていたアイヌの人々を憂う数少ない理解者の一人でもありました。アイヌの人々は文字を持たないが、道徳観に優れ、優しい心根を持つ姿、力によるアイヌ社会の日本化は混乱をもたらすばかりであることを、著書『近世蝦夷人物誌』で幕府及び明治政府に訴えています。彼の見聞を通して、当時のアイヌの人々の悲しい叫びを聴き、多文化共生社会に生きる私たちの今後の課題にしていきたいです。アイヌのことが身近に感じられた講座でした。 

2019春 松本潤主演で北海道が誕生するまでの松浦武四郎知られざる格闘の人生をドラマ化!