校訓

克己(こっき)

昭和50年4月4日、全職員が集まり開校以来はじめての職員会議が開かれました。初代武村校長が学校のあるべき姿、経営方針を述べたあと、職員で話し合って「克己」が校訓として制定されました。4月10日の第1回入学式では、武村校長が「克己」と大きく書いた紙を掲げながら式辞を述べ、高校生としての心構えと第一期生としての使命について訓したということです。

「克己」とは、自分を制し欲に打ち勝つ強い心を持つことです。人間のあるべき姿を尊重し自己の完成をめざす者にとって、人間の弱点となるのは「安易」「怠惰」などの弱い心。それを戒める「克己」は、職員・生徒にとって常に心に刻むべき教えとなっています。

校長室に掲げられている校訓額

校章は、本校の所在地である橿原の"橿"の字を図案化し、その中央に高校の高の字を配したものです。高の字を囲む木と田は、「古代文化発祥の地橿原の遺跡を守ってきた山野」に抱かれた本校の姿を表しています。開校時には別案として「大和三山をあらわす3つの山のつらなりに高の字」というものもありましたが、中心=核があり円満さを表現している現在の案が最終的に選ばれました。恵まれたすばらしい環境のもとで古い文化を受け継ぐとともに、新しい文化を創造しながら本校が永遠に栄えることを願ったデザインです。落ち着きと風格を表した臙脂(えんじ)色が用いられ、校章・校旗と共にスクールカラーとなっています。

校章

校歌

作詞 / 武村忠一  作曲 / 牧野英三

畝傍の山の 緑萌え
千余の墳に 囲まれて
白亜ぞ聳ゆる 橿原高校
時代あらたに 土かおる
われらは胸に 希望あり
郷土の遺産 受けつぎて
建学の塔 築くべく
友よ学ばん われら若人

天の香具山 霞たち
金剛葛城 背に負いて
白亜ぞ聳ゆる 橿原高校
行雲はためき 樹々かおる
われらは眸に 光りあり
克己の訓 額に秘め
誇る校風 琢くべく
友よ励まん われら若人

耳成山を 遠く眺て
青垣山に 眩しくも
白亜ぞ聳ゆる 橿原高校
わかき雉子とび 風かおる
われらは頭上に 栄えあり
平和の理想 たずさえて
明日の正史を 開くべく
友よ歩まん われら若人

 

橿高賛歌

橿高賛歌は、平成16年度の橿原高校30周年を記念して、在学生から歌詞を公募・選考し、卒業生に作曲を依頼して生まれた「第2の校歌」です。力強く若々しい校歌とは対照的に、穏やかなピアノの旋律とのびやかな歌声が融けあった美しい曲に仕上がっています。毎朝8時を過ぎると校内にこの曲が流れ、登校してくる生徒たちや職員朝礼を迎える先生方はとてもさわやかな朝を迎えることができます。当時、山口さんは京都市立芸術大学音楽科作曲・指揮専攻在学中、勝田さんは本校29期生で第3学年在学中でした。

 

未来へ

作詞 / 勝田まり恵  作曲 / 山口友寛

遠い地を目指し飛んでゆく鳥たち それを見上げるちっぽけな僕
ぼくもいつか飛べるといいな
今はまだ小さな羽だけど 遠い未来を目指し
時の風に乗ってどこまでも 飛べないなら歩いていこう
ここは僕らの橿原高校 未来へ向かう旅路の途中
夜空で煌めくたくさんの星たち それを見上げるちっぽけな僕
夢がいつか叶うといいな
想いを込めて見つめてた空 はるか雲の彼方
この願いはちゃんと届くかな 叶わないなら叶えていこう
ここは僕らの橿原高校 未来へ向かう旅路の途中

校旗

各種式典で掲示される校旗には、スクールカラーの臙脂色の生地の中央に校章が刺繍されています。第1期生の寄贈によるものです。

橿原高校校旗