校長からのメッセージ 創立記念日に寄せて
奈良県立生駒高等学校長からのメッセージ
Message from Principal of Ikoma Senior High School
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生駒高校の創立記念日に寄せて
10月5日は生駒高校の創立記念日です。これは、昭和37年(1962年)10月5日に奈良県立高等学校設置条例の一部を改正する条例が公布された日です。この条例により生駒高校が誕生しました。翌昭和38年(1963年)4月1日に、本校は奈良県立生駒高等学校(全日制課程普通科)として発足し、4月10日に生駒町立生駒中学校において開校を宣言、第1回入学式が行われました。
『創立十周年史』によりますと、初代校長の西野俊夫先生は「本校創立以来、早く校歌を作り本校教育の一つの翼にしたいと念願し」、歌詞を職員生徒より募集したが、適切なものがなく、苦慮された結果、奈良を代表する歌人である前川佐美雄先生に作詞をお願いしたとのことです。前川佐美雄先生は、葛城市出身で、旧新庄町名誉町民であり、日本芸術院会員となった高名な歌人です。葛城市のwebページで業績や略歴が紹介されています。本校図書館にも先生の歌集『植物祭』『挿神』を収めた『現代短歌全集』があります。昭和38年、前川先生ご夫妻は労をいとわず本校に足を運んでくださり、西野校長から本校の教育方針について説明を受けられたそうです。おそらく、生徒の皆さんと同じように、校門から眺める生駒山もご覧になられたことでしょう。
作曲については、前川先生から平井康三郎先生に依頼していただくことになりました。作曲者の平井先生は、高知県出身で、東京音楽学校(現東京芸術大学音楽学部)卒業後、母校で教鞭を執ったのち、作曲家、合唱指導者として幅広く活動されました。クラシック系の作品のほか、『スキー』『とんぼのめがね』など、多くの童謡も作曲された高名な音楽家です。
昭和39年10月26日、著名なお二人の先生方によって作詞作曲された生駒高校校歌が制定されました。
今一度、「あさひたださす いこまやまなみ」のフレーズで始まる校歌を味わいながら生駒高校の創立を祝いたいと思います。
生駒高等学校校歌
作詞 前川佐美雄
作曲 平井康三郎
一 朝日たださす 生駒山脈(やまなみ)
われら若(わ)人(こうど) 匂うこころに
つゆけき生命(いのち) 日々につちかい
校章象徴(しる)す 樫(かし)かたき木の
強き意志もて 学びつとむる
われらは生駒 生駒高校
二 風吹きひかる 生駒山脈
われら若人 明きこころに
さやけき生命 智恵をみがきて
青空の下 深き真理を
たずね求めて 貫きとおす
われらは生駒 生駒高校
三 靄(もや)晴れわたる 生駒山脈
われら若人 清きこころに
ゆたけき生命 誓(ちか)いあらたに
天(あめ)の戸開(とひら)け 大き理想を
明日にねがいて 翔(かけ)りはばたく
われらは生駒 生駒高校